「千代子おばあちゃんのわかめ天ぷら」香川県
2021年3月20日放送(2021年3月21日・27日・4月10日再放送)
『“台所”は私が一番落ち着く場所。夜中でも目が覚めたら台所に立つの』と語る香川県坂出市沙弥島の尼子千代子さん80歳。今は埋め立で陸続きとなった沙弥島ですが、54年前までは坂出港の沖合約4kmに浮かんでいました。生まれも育ちも沙弥島の千代子さんは島のお母さん的存在で、島にあるものを無駄なく、うまく使い、たくさんおいしいものを作って、多くの人に振る舞います。瀬戸内国際芸術祭では沙弥島のトラフグを使った弁当を考案・調理・販売まで行い、料理で島のPRに一役買いました。今回は沙弥島で養殖しているトラフグを使った「ふぐ飯」と、そのフグ養殖の網にたくさん付くワカメを使った「わかめ天ぷら」を教わります。
「わかめ天ぷら」
10人分
- 材料
生ワカメ 650g 砂糖 140g 酒 120cc 濃口しょうゆ 95cc 粉末だし 5g 天ぷら粉 150g 卵(黄身) 1個 塩 少々 水 適量 油 適量
- 沸騰した湯の中に生ワカメを入れる ※色が一気に鮮やかな緑色になる
- 鍋の縁に泡が出てきたら火を止めてワカメをザルに上げて冷ます
- ワカメの茎と葉に分け、葉の部分だけを鍋に入れる
- 鍋に少し水を入れ、砂糖、しょうゆ、酒、粉末だしを加え、強火で加熱。甘めに味をつける
- ワカメに味が染み込んだらザルに取り出し冷ましたら、ワカメを結ぶ
※結び目をつくることで味が入りやすく、油もほどよく入るため
(この状態で一晩置くとより味が入る この状態で冷凍保存しておいてもよい) - ワカメに天ぷら粉をまぶす ※水分を取り除くために
- 天ぷら粉、水、卵の黄身を混ぜ合わせ天ぷら液を作り、ワカメをくぐらせると170~180℃の油で揚げる
「ふぐ飯」
10人分
- 材料
フグ(身・アラ 1kg) 1匹 米 8合 もち米 2合 薄口しょうゆ 120cc みりん 60cc 砂糖 15g 昆布 10g 粉末だし 10g 塩 3g 油 大さじ1 水 適量 紅ショウガ 適量 きざみのり 適量
- フグを適当な大きさにそぎ切りにする ※切り口が広く薄く切ると味が入りやすい
- 炊飯器の釜に洗った米ともち米を入れて水を米すれすれまで入れる ※水分が少しあるほうがこのあとの調味料が混ざりやすいため
- 釜に砂糖、薄口しょうゆ、みりん、粉末だしを入れ、さらに水を加える。
全体の水分量が使う米ともち米を合わせた分量より1合分少ない程度まで水を注ぐ。
(例えば米+もち米=10合分→9合分の水分)
※フグから水分が出るので水分は少なめに! - フグを③の上に平らにのせ、その上に昆布を置く
- 最後にサラダ油を加え、炊飯器をセットする ※照りがでるように
- 炊きあがったらフグだけ取り出し、身をほぐし、米と一緒に混ぜ合わせる
- お好みで紅ショウガときざみのりを添える